2021年10月15日金曜日

季節の風景(秋)


・ 「秋彼岸・日向散歩 2018」


You Tube : https://youtu.be/m_6Ss6dFS9M

 「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉にもあるように、夏の暑さも和らぎ、朝夕は過ごし易い季節になってきた。
 この頃になると田や畑のあぜ道に彼岸花が一斉に咲き始め、山里の秋を代表する風景の一つになっている。

 なお、俳句などでは、単に「彼岸」といえば春の彼岸(春分)を指し、秋の彼岸(秋分)は秋彼岸と呼び、区別することもあるようだ。

 彼岸花さくふるさとはお墓のあるばかり   (種田山頭火)
 ゆき過ぎて振向く花や曼珠沙華       (石川 桂郎)
 つきぬけて天上の紺曼珠沙華        (山口 誓子)

 撮影日:2018.09.23
 撮影地:神奈川県伊勢原市/日向・実蒔原
 音 楽:スタンリー・マイヤーズ作曲のカヴァティーナ


・ 「秋彼岸Ⅱ・大山山麓散歩 2021」


You Tube : https://youtu.be/go7ERR9tlyI

 稲穂が黄金色に輝き、あぜ道に彼岸花が咲き始めると大山山麓の「日向」の里にも秋が足早にやってきます。昨年、一昨年と1週間ほど開花が遅かった「彼岸花」も、今年は2週間ほど早く咲き始め、例年なら見頃となる「彼岸の中日」の頃には、多くの花が見頃を過ぎてしまった。
 それでも毎年、春の桜同様その開花を心待ちに多くの人々が訪れる。

  さびしさは秋の彼岸のみづすまし     (飯田龍太)
  一塊の石にも供華や秋彼岸        (伊能松並)
  山寺に降りこめられて秋彼岸       (大橋櫻坡子)
  風もなき秋の彼岸の綿帽子        (鬼貫)

 撮影日:2021.09.18
 撮影地:神奈川県伊勢原市/日向地区
 音 楽:フランツ・リスト作曲・「ラ・カンパネラ」


・ 「日向薬師の彼岸花 2012」


You Tube : https://youtu.be/JWmjXoB0t4o

大山山麓・伊勢原市の日向薬師の里は、秋の彼岸の頃に一瞬の赤に染まる。

  「日向の彼岸花」
  (かながわ花の名所100選)

  撮影日:2012.09.29
  撮影地:伊勢原市・日向/洗水地区
  音 楽:姫神/アルバム「姫神ベストⅡ・遠い風」より、「カイロ」


・ 「日向薬師の彼岸花 2015」


You Tube : https://youtu.be/AGRV0pLwI60

 神奈川県伊勢原市の日向(ひなた)の山里に僅かに残る棚田の風景。
秋の訪れとともに、過ぎ去る夏を惜しむかのように曼珠沙華(彼岸花)が咲き始める。

「日向薬師の彼岸花」
(かながわの花の名所100選)

  撮影日:2015.09.20
  撮影地:神奈川県伊勢原市・日向/洗水/藤野地区
  音 楽:ジュール・マスネ/歌劇「タイス」より、「タイスの瞑想曲」


・ 「紅葉散歩・伊勢原運動公園 2020」


You Tube : https://youtu.be/fedpWeGSua0

 神奈川県伊勢原市西富岡地区の丘陵地に「伊勢原市総合運動公園」がある。体育館や野球場のほか多目的広場、子供広場などがあり、休日には野球やサッカー、ゲートボールなど、スポーツを楽しむ人々で賑っている。
 また、公園の小高い丘に登ると展望広場正面に大山の山頂を望ことができ、さらにわずかに残された雑木林やイチョウの並木道、桜並木があり、春の桜、秋の紅葉など季節ごとに散策で訪れる人も少なくない。

 かがやける白雲ありて照紅葉     (高浜虚子)
 照葉して名もなき草のあはれなる   (富安風生)

 撮影日:2020.12.15
 撮影地:神奈川県伊勢原市西富岡・「伊勢原市総合運動公園」
 音 楽:YouTubeフリー音源


・ 「紅葉散歩・七沢森林公園 2019」


You Tube : https://youtu.be/dOD82zJ3RnM

 「県立七沢森林公園」は、神奈川県厚木市七沢にある広さ約65ヘクタールの県内最大級の都市公園です。七沢の丘陵の雑木林をそのまま公園にした感じで、里山の風景を残し、四季折々、季節の変化を楽しむことが出来る。

 晩秋は紅葉の季節、公園内でも紅葉の見頃は木々の種類や場所により微妙に異なる。公園入口・管理事務所の奥にある小さな日本庭園風の「寸草亭」周辺の一角は、公園内でも最後に紅葉の見頃を迎える。 短い晩秋の日差しが林の中に差し込むわずかな時間、紅葉した木々の葉も季節の終りを告げるかのように、いちだんと輝きを見せてくれる。

 わが触れて 来し山の樹や 秋深し  (中村汀女)
 秋深し 石に還りし 石仏      (福田蓼汀)
 秋深き 隣りは何を する人ぞ     (松尾芭蕉)

 撮影日:2019.12.08 ~12.11
 撮影地:神奈川県厚木市七沢/県立七沢森林公園
 音 楽:Secret Gardenの「Prayer」


・ 「紅葉散歩・秦野震生湖 2019」


You Tube : https://youtu.be/Gvk6NgVRh00

 震生湖(しんせいこ)は、1923年(大正12年)9月1日の関東大震災で渋沢丘陵にあった市木沢(いちきさわ)の源流部が陥没し、川がせき止められ出来た、周囲約1 kmほどの小さな湖です。年間を通じ釣人やハイカーの姿が見られ、普段、静かな湖畔の散策路も、春の桜、秋の紅葉の頃には特に、訪れる人も多く見られるようになる。
 今秋の紅葉も終わろうとしているこの日、師走の風が吹くたびに、木々の紅葉が湖面へと舞い落ちていきます。

 暫くは 雑木紅葉(ぞうきもみじ)の 中を行く   (高浜虚子)
 散る紅葉 散らぬ紅葉は まだ青し         (正岡子規)

 撮影日:2019.12.14
 撮影地:神奈川県秦野市/震生湖公園
 音 楽:YouTubeフリー音源「Waterfall」


・ 「紅葉散歩・ぼうさいの丘公園 2019」


You Tube : https://youtu.be/qhkMddRXbAs

 神奈川県厚木市の「ぼうさいの丘公園」の晩秋の風景です。この時期は、公園内の木立も紅葉して、早朝の静けさの中で、朝日に照らされ秋風に揺らぐ木の葉を楽しむことが出来ます。

 このもより かのも色こき 紅葉哉    (与謝蕪村)
 古寺に 灯のともりたる 紅葉哉     (正岡子規)
 うらを見せ おもてを見せて 散るもみぢ  (良寛)
 一枚の 紅葉かつ散る 静かさよ     (高浜虚子)

 撮影日:2019.12.10
 撮影地:神奈川県厚木市/市立ぼうさいの丘公園
 音 楽:「甘茶の音楽工房」さんの「秋うらら」


・ 「行秋・日向薬師散歩 2016」


You Tube : https://youtu.be/D2WiPKh5kNY

 神奈川県伊勢原市にある「日向薬師」は、 「日本三薬師」に数えられることもあり、源頼朝も参詣したと言う関東有数の古刹。 霊亀2年(716)、行基の開山とも伝えられ、江戸時代には日向山内に13坊を有したと言う。
 本堂(薬師堂:国重要文化財)は、室町時代(康暦2年・1380年)、江戸時代(万治3年・1660年)に続いて3度目となる全解体・修復による「平成大修理」(平成22年11月~28年11月:施工期間6年)が行われ、11月20日に無事完成し落慶法要が行われた。

 撮影日:2016.12.08
 撮影地:神奈川県伊勢原市日向/日向薬師・浄発願寺
 音 楽:喜多郎/アルバム「シルクロード天竺」より、「砂漠の残照」


・ 「秋惜・七沢里山散歩 2017」



You Tube : https://youtu.be/n5u6PlixJCk

 里山に師走の風が吹き抜け、紅葉の季節が足早に過ぎようとしている。夏の日差しに青々と輝いていた木々の葉も、枝を離れ地表へと舞落ちる。過ぎ去る秋を惜しむかのように。

 撮影日:2017.12.03
 撮影地:神奈川県厚木市七沢/県立七沢森林公園
 音 楽:「甘茶の音楽工房」さんの「青い空に想う」
 

・ 「刈田・日向散歩 2019」


You Tube : https://youtu.be/MxnYExYRiRs

 刈田とは、稲を刈り取った後の切株が並ぶ田を言う。また、稲刈り後の株から再び新しい茎が出て、田植え後のように青々とした田を穭田(ひつぢだ)とも言う。花をつけ穂をたれるのもあるが、木枯らしが吹く頃には枯れてしまう。俳句では刈田、穭田、ともに秋の季語となります。近年は農作業の機械化により、田んぼに稲村の風景も消えつつある。

 ひろびろと 日の落ちかゝる 刈田哉    (正岡子規)
 冬の日の 刈田のはてに 暮れんとす    (正岡子規)
 木枯や 刈田の畔の 鉄気水        (惟然)
 みんなではたらく刈田ひろびろ      (種田山頭火)
 田の神の 山へかへりし 刈田かな     (原 ふじ広)
 刈りかけし 田面の鶴や 里の秋      (芭蕉)
 待かねて 雁の下る 刈田かや       (一茶)
 
 ひつじ田に 三畝の緑を しぐれけり    (正岡子規)
 ひつじ田の 畦の景色の 彼岸花       (日野草城)
 ひつぢ田の 麦より青き 時雨哉      (尚白)

 撮影日:2019.09.20 ~12.23
 撮影地:神奈川県伊勢原市実蒔原
 音 楽:「甘茶の音楽工房」さんの「秋色の小道」