2016年7月15日金曜日

大山登山道


大山登山道


 大山は相模平野の西端にそびえる標高1,252メートル程の山容が三角形のなだらかな尾根を持つ独立峰で、古くより山岳信仰の山として知られているが、近年は首都圏に近く、交通の便がよいこともあり、春夏秋冬、年間を通じて登山を楽しむ人々が増えている。

 山頂への登山ルートは幾つかあるが、そのうち「表登山道」・「薬師道」・「蓑毛道」は、信仰の道として古くから利用されていた道で、最も多く利用されていた阿夫利神社・下社から山頂に登る道を「表参道」、これに対し蓑毛から山頂に登る道を「裏参道」とも呼ばれていた。

 江戸時代、山頂への道はこれら「表参道」と「裏参道」の二つのルートしかなく、しかも参拝できる期間も厳しく制限され、大山寺(現・阿夫利神社)の許可なく立ち入ることはできなかった。

 現在でも大山へ登る人の多くが、麓の大山門前町から途中の「男坂」・「女坂」・「大山ケーブルカー」のいずれかのルートを利用して阿夫利神社・下社まで登り、さらに「表参道」を山頂へと至る道を登って行く。


 ・ 表登山道/本坂(阿夫利神社・下社~登拝門~山頂へ)
 ・ 表登山道/かごや道(阿夫利神社・下社~かごや道~山頂へ)
 ・ 表登山道/雷ノ峰尾根道(阿夫利神社・下社~二重社~見晴台~雷ノ峰尾根~山頂へ)
 ・ 薬師道(日向薬師~見晴台~雷ノ峰尾根~山頂へ)
 ・ 蓑毛道(蓑毛~蓑毛越え~山頂へ)
 ・ ヤビツ峠道(ヤビツ峠~山頂へ)
 ・ 不動尻道(広沢寺温泉~不動尻~唐沢峠~山頂へ)
 ・ 南尾根道(鶴巻温泉~善波峠~高取山~浅間山~山頂へ)
 ・ 北尾根道(煤ヶ谷~物見峠~黒岩~一ノ沢峠~山頂へ)・・・ (一部廃道)
 ・ 菩提峠道(菩提~桜沢林道~菩提峠~岳ノ台~ヤビツ峠~山頂へ)・・・ (一部廃道)




 ● 主な大山登山道