2016年6月9日木曜日

七沢・飯山白山散歩


(コース概要)

(七沢・順礼峠から飯山白山・飯山観音へ)
 大山山麓の厚木市にある「県立・七沢森林公園」と「県立・飯山白山森林公園」を結ぶ丘陵地の尾根道を歩くコースで、一部は「関東ふれあいの道」に含まれている。

 白山は、標高284mほどの低山であるが、山頂の展望台からは相模平野が見渡せる。山頂に祀る白山神社からは、男坂をたどり麓の坂東三十三観音霊場の古刹である飯山観音(長谷寺)へと下る。
 
(「飯山観音」での春の桜と秋の紅葉シーズンがおすすめ。)



■(コース)
1.「七沢温泉入口」バス停  →(30分/1.5㎞)順礼峠
 ・「七沢温泉入口」バス停 → 県道64号 → 順礼峠入口 → 順礼峠

2.順礼峠  →(90分/2.5㎞)白山・展望台
 ・順礼峠 → 物見峠 → むじな坂峠 → 関東ふれあいの道・分岐 → 白山・展望台

3.白山・展望台  →(30分/1.7㎞)「飯山観音前」バス停
 ・白山・展望台 → 白山神社 → 男坂 → 飯山観音(長谷寺) → 庫裡橋 → 「飯山観音前」バス停


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■(所要時間)
・約2時間30分/歩行距離:約5.7km (時間/距離ともに参考程度とする)

■(備 考)
・記 録:2016年 06月 04日
・アクセス:始点 : 「七沢温泉入口」バス停
      終点 : 「飯山観音前」バス停
     (バスの時刻・料金等は神奈川中央交通HPで確認して下さい)


■(動 画)


● YouTube 七沢・飯山白山散歩https://youtu.be/YMi0e4A-eTE


■(七沢・飯山白山散歩みち)




七沢・飯山白山散歩/独案内(2016/06/04)

1.起点・「七沢温泉入口」バス停から順礼峠へ


▶ 本厚木駅/愛甲石田駅方面から乗ったバスを「七沢温泉入口」バス停で下車すると、少し手前に戻ったところの「厚木消防暑・七沢分署」の右隣りに、「東丹沢七沢観光案内所」がある。ここで七沢、白山方面へのコース周辺の情報収集と、身支度を整え出発する。

● 東丹沢七沢観光案内所
「七沢温泉入口」バス停
東丹沢七沢観光案内所








東丹沢七沢観光案内所














~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 先ずは、観光案内所前の横断歩道を反対側に渡り、県道64号を津久井・宮ケ瀬方面へと向かう。

● 県道/七沢温泉入口・分岐
県道/七沢温泉入口・分岐
県道64号/七沢温泉入口


県道64号/七沢温泉入口





















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 県道の緩やかにカーブした坂道を上ったところで、「中山石材店」の先の道を右に入ると、僅かではあるが旧道(津久井街道)が残されていて、中山造園・横を過ぎたところで道は再び県道へと合流する。

● 旧道(津久井街道)
旧道・入口
旧道・(津久井街道)















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 七沢川に架かる「中沢橋」を渡った先で、県道64号から右へ住宅地に入る細い道が順礼峠(関東ふれあいの道)への道で、入口に案内板が立っている。今は住宅地の中の細い道であるが、この道もまた旧津久井街道である。

 住宅地に入った細い道は、直ぐにY字路となり、「順礼峠」へは右の道を行く。 (ちなみに左へ直進する道が旧街道で、その路地の少し先、浅間/飯山道の江戸時代の道標が建つ辺りで、七沢地域の新春の風物詩と言われる「六夜祭(ろくやさん)」のだるま市が、1月下旬に今も行われている。初めての人は、どうしてこんな路地でだるま市が開かれているのか不思議に思うだろうが、かつての街道筋にあたり、近くの「七沢・浅間神社」の例祭として近在の人々が訪れるなど、大いに賑わっていた。)

● 順礼峠道(関東ふれあいの道)入口
順礼峠(関東ふれあいの道)入口
ハイキングコース・案内板















順礼峠道・入口
順礼峠道・道標















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 分岐点毎にある道しるべに注意しながら、作業場のある丁字路を左折し、次の角をすぐに右折すると、上谷戸沢の小橋(坂下橋)に出る。

● 作業場(民家)
丁字路(作業場)・左折
作業場前・直ぐ右折















小橋(坂下橋)・直進
Y字路・右(順礼峠道)















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 順礼峠への道は、その先で再びY字路となり、分岐点に立つ道しるべに従って右の民家横の細い道を雑木林の中へと上って行く。Y字路の分岐点には、「右いゝ山みち」と刻まれた道標など、石塔が数基保存されている。

● 峠道(関東ふれあいの道)
峠道入口・道標
峠道入口・石塔















● 峠道(関東ふれあいの道)
峠道(関東ふれあいの道)
獣害防護柵















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 獣害防護柵をくぐり、「県立・七沢森林公園」の散策路を登って行くと、順礼峠へ到着する。古くから峠の麓にある七沢と上古沢集落を結ぶ生活道として、また飯山観音(厚木市飯山)と日向薬師(伊勢原市日向)をめぐる巡礼の人々が越えてゆく峠でもあった。

● 峠道(関東ふれあいの道)
峠道(関東ふれあいの道)
峠道(関東ふれあいの道)















● 順礼峠 
順礼峠
関東ふれあいの道・案内板















● 峠の地蔵尊像
峠の地蔵尊像
峠の伝説・説明板
















2.順礼峠から白山・山頂へ


▶ 峠からは、地蔵尊像の左側の斜面を登り、白山へと連なる丘陵地の尾根道を行く。
コースは概ね比較的なだらかな尾根道をゆくが、かつては鎖場のあった物見峠への急斜面は、木段に整備され安全になったとは言え、一気に登って行くにはさすがに少々息があがる。

● 尾根道(関東ふれあいの道)
峠・左尾根道
獣害防護柵















● 尾根道(関東ふれあいの道)
尾根道(関東ふれあいの道)
物見峠手前・木段の急斜面















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 本コース上においてはあまり展望は望めないが、白山・展望台以外は物見峠の少し手前と、物見峠でわずかに望むことができる。

● 物見峠
物見峠
物見峠・道標















●  尾根道(関東ふれあいの道)
尾根道(関東ふれあいの道)
むじな坂峠















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ むじな坂峠の小ピークを越え、再び木段を登ると「関東ふれあいの道」が御門橋へと分岐していく。 

● むじな坂峠
むじな坂峠
木段の急斜面















● 関東ふれあいの道・分岐
分岐・道標
関東ふれあいの道・分岐
















3.白山・山頂から 「飯山観音前」バス停へ


▶ 関東ふれあいの道を分岐して400mほどで白山に到着。白山山頂は、やや南北に長い台形をして、山頂直下の急斜面を登りきった南端に三角点と展望台がある。展望台からは、大山をはじめ、東丹沢の山々、湘南の海岸線、相模平野、新宿副都心まで望むことが出来る。

 平坦な山頂の北側に白山神社が祀られていて、その手前の左側に水たまりと言えるような小さな「白山の池」がある。山岳修験道の開祖、役行者が掘ったとも言われ、どんな干ばつの時でも枯れることがなかったことから、「雨乞いの池」と信じられている。

 白山神社の縁起によると、行基がこの池を霊水のわく聖地とし、ここに白山大権現を勧請したのが神社創建の由来とも言われる。

● 白山・展望台
白山・展望台
白山/順礼峠分岐・道標















● 白山神社
白山神社
白山池(雨乞いの池)















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 白山山頂からの下山道には、「男坂」と「女坂」があり、今回は「男坂」を下ると
長谷寺の手前で「女坂」と合流し、本堂の裏側に出る。

 一般には「飯山観音」の名で親しまれているが、正式名称は「飯上山 長谷寺(ちょうこくじ)」と言う高野山真言宗の寺院。 開祖は行基とも空海(弘法大師)とも言われ、本尊は十一面観世音菩薩で、坂東三十三観音霊場第6番札所でもある。

● 下山道(男 坂)
白山・下山道(男坂)
白山・下山道















● 白山・下山道
白山・下山道
獣害防護柵















● 飯山観音(長谷寺・ちょうこくじ)
飯山観音(長谷寺)
飯山観音(長谷寺)















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 本堂から山門へと下ると、山門前に「かながわの景勝50選」の石碑があり、左側にある公園では、毎年春の桜の時期になると「飯山桜まつり」が行われている。

● 飯山観音・山門
飯山観音・山門
景勝50選








飯山桜まつり(4月上旬)














~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 長谷寺から麓の飯山温泉へと真っ直ぐ下って行く参道にも桜並木があり、毎年大勢の花見客が訪れる。飯山温泉の旅館街の左側に金剛寺がある。

● 飯山観音・参道
飯山観音・参道
飯山観音・参道















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 金剛寺は、長谷寺の門前に位置し、小鮎川のほとりに807年(大同2年)に弘法大師(空海)によって建立されたと伝わる。 現在は曹洞宗の寺院であるが、古くは、七堂伽藍の備わった寺院で、小鮎川に架かる朱塗りの橋は、かっては金剛寺の庫裡(くりや)に向かって架けられていたことから「庫裡橋」と呼ばれている。


● 金剛寺・大師堂
金剛寺・大師堂
金剛寺・大師堂















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▶ 小鮎川に架かる朱塗りの「庫裡橋」を渡り、県道60号に出たところで、県道を左へ少し歩くと 「飯山観音前」バス停がある。

● 庫裡橋(飯山観音入口)
庫裡橋(飯山観音入口)
県道60号・バス停








「飯山観音前」バス停