2016年6月6日月曜日

不動尻・大山散歩


(コース概要)

(七沢・不動尻から大山山頂へ)
厚木市七沢の奥、広沢寺の「二の足林道」を終点の不動尻へと向かう。ここから大山へと続く「不動尻登山道」が始まる。不動尻から唐沢峠のある尾根へと杉林の斜面を登り、峠からは両側が切り立った馬の背の尾根を行くと、程なく見晴らしの良い草原状の広場に出る。ここから階段状の斜面を登り、不動尻・分岐で「見晴台」方面からくる「雷ノ峰尾根」ルートに合流すると、大山山頂まではあと一息である。

 山頂からは、再び「雷ノ峰尾根」ルートを「見晴台」と下る。「見晴台」で「日向薬師」方面と、「大山阿夫利神社・下社」を経由して「大山表参道」・「大山ケーブルカー」方面へ下山するコースに分岐、「日向薬師」方面は「見晴台」を直進し、なだらかな尾根道を下って行く。

 本ルートは、登山口となる不動尻までがやや長いアプローチとなる(距離が長い)為、他のルートに比べ訪れる登山者も少なく、週末でものんびりと山歩きを楽しむことができる。(但し、唐沢峠からの「馬の背尾根」は、過去には滑落事故も起きており、特に悪天候・強風・雨天・降雪期などでは要注意)


■(コース)
1.「広沢寺温泉入口」バス停 → (20分/1.5㎞) 広沢寺(二の橋)
 ・ 「広沢寺温泉入口」バス停 → 「鐘ヶ獄」バス停 → 「河鹿の沢」バス停・分岐 → 広沢寺(二の橋)

2.広沢寺(二の橋) →(1時間10分/4.0㎞)不動尻
 ・ 広沢寺(二の橋) → 林道・分岐 → 二の足林道・ゲート → 山の神隧道 →  不動尻(二の足林道終点) 

3.不動尻  →(2時間30分/3.5㎞)大山山頂
 ・ 不動尻(二の足林道終点) → 不動尻・大山登山口 → 唐沢峠 → 馬の背尾根 → 不動尻・分岐 → 大山山頂

4.大山山頂  →(2時間30分/5.5㎞)「日向薬師」バス停
 ・ 大山山頂 → 見晴台 → 勝五郎地蔵 → 九十九曲がり → 日向薬師登山口 → 「日向薬師」バス停

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■(所要時間)
・約6時間30分/歩行距離:約14.5km (時間/距離ともに参考程度とする)

■(備 考)
・記 録:2016年 05月 15日
・アクセス:始点 : 「広沢寺温泉入口」バス停
      終点 : 「日向薬師」バス停
     (バスの時刻・料金等は神奈川中央交通HPで確認して下さい)


■(動 画)


● YouTube 不動尻・大山散歩https://youtu.be/i_DcwI86Zyw


■(不動尻・大山散歩みち)





不動尻・大山散歩/独案内(2016/05/15)

1.起点・「広沢寺温泉入口」バス停から広沢寺へ

▶ 「広沢寺温泉入口」バス停を下車、県道・64号を宮ケ瀬方面に歩くとすぐ左へ、「広沢寺」、「鐘ヶ嶽」方面への坂道を上って行く。

● 「広沢寺温泉入口」バス停
「広沢寺温泉入口」バス停
県道を左折








丹沢大山自然公園・石碑














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▶▶ 坂道を登り切った所に「鐘ヶ獄」バス停があり、その先で道が分かれる。広沢寺方面へは、左側の道をゆく。ちなみに右側の道を下って行くと、鐘ヶ嶽の浅間神社(七沢神社)に向かう「せんげん道」となる。

● 「鐘ヶ獄」バス停
「鐘ヶ獄」・分岐
広沢寺道














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▶▶▶ 道は、小台地から再び七沢川沿いの道へと下って行く。坂道を下ったところに「河鹿の沢」バス停があり、その丁字路を右折すると、七沢川を遡るようにして広沢寺・不動尻方面へと向かう。

● 「河鹿の沢」バス停・分岐
「河鹿の沢」バス停・分岐
不動尻・道標














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▶▶▶▶ 広沢寺へ向かう入口、七沢川に架かる「二の橋」の手前に地蔵尊・座像と庚申・供養塔が数基あり、その右の道を入って行くと、広沢寺の古刹がある。その門前には一軒宿の「広沢寺温泉」がある。

● 広沢寺(二の橋)
広沢寺
広沢寺入口








広沢寺
















2.広沢寺(二の橋)から不動尻へ

▶ 広沢寺から地蔵尊像のある分岐点まで戻り、「二の橋」を渡った先に、左側に愛宕社があり、「見城(みじょう)」へ登るハイキングコースの登り口になっている。

● 二の橋から不動尻へ
愛宕社
二の橋から不動尻へ








マス釣場














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▶▶ マス釣場を過ぎ、緩やかな坂道を上って行くと道が二手に分かれ、不動尻方面へはここで右側の「二の足林道」を行く。ちなみに左側は「大沢林道」で、林道入口の獣害防護柵の扉をくぐり、川沿いの林道を登って行くと「大釜弁財天」が祀られている。

● 林道・分岐
林道・分岐
不動尻方面・道しるべ














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▶▶▶ 林道の分岐点から左の林道へ入ると、林道上の道しるべには、不動尻まで3.1kmと記されている。
 
● 二の足林道
二の足林道
二の足林道














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▶▶▶▶ 七沢川に架かる小橋を渡り、左に「旧・大釜弁財天道」を過ぎれば、もうこの先に民家は無い。かっては大平地区と呼ばれ、七沢石の「石切り場」があり、木造の作業場らしき建物が数軒残っていたが、今は大きな砂防用の堤がつくられ、沢沿いにあった旧道の痕跡さえ分からなくなっている。
 砂防提を少し上った所に林道ゲートがあり、ここから先、一般車両は通行止めとなっている。ゲート手前の道路脇に小さな沢があり、清水が出ていて週末などには、横浜辺りから車にポリタンクを何個も積んで、清水を汲みに来る人も多いい。

● 二の足林道・ゲート
砂防提
二の足林道・ゲート














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▶▶▶▶▶ 林道ゲートから少し上って来ると、「山の神隧道(トンネル)」に出る。
車道の左側奥に、「鐘ヶ嶽」山頂へ通ずる登山道が分岐している。山の神隧道(トンネル)内は、照明もなく暗いので携帯ランプなどで足元を照らし通過すると安全である。
 (特に、雨天時や夕方の下山の際などは、注意が必要であろう。)

● 山の神隧道
鐘ヶ嶽登山道・分岐
山の神隧道














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▶▶▶▶▶▶ 「山の神隧道」を過ぎ、林道が下りに変わる頃、林道の終点「不動尻」に到着する。車道の右側に、清川村・煤ヶ谷方面に通ずる歩道があるが、谷太郎川の沢沿いの一部区間で、近年の台風や大雨により倒木や流木、土砂崩れなどが頻発し、荒れている箇所もあるので通行には注意が必要。

● 不動尻(二の足林道終点)
林道終点
煤ヶ谷方面・分岐








林道終点















3.不動尻から大山山頂へ

▶ かつて不動尻には、キャンプ場とその管理施設があったが、今は空き地となっている。 空き地の右側奥に仮設のトイレが設置されていて、小休止するにはちょうど良い場所となっている。
 さらにその奥の杉林の中へ続く歩道が、大山山頂方面への登山口である。
林の中に、「大山」方面と「三峰山・物見峠」方面の分岐となる道標があり、大山へは左のルートを登って行く。

● 不動尻(キャンプ場跡)・大山登山口
不動尻・大山登山口
不動尻・道しるべ






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▶▶ 不動尻からは、小尾根の斜面をジグザグに登って行くが、所々で林業作業用の道が交差するため、ルートを間違わない様に登山道の標識に注意して登って行く。(下山道として利用する際は、特に間違わない様に注意する必要がある)

 小尾根を登り切ると、三峰山から大山山頂へと連なる主尾根の小ピークに出る。ここから左へ斜面を下ったところに唐沢峠の東屋風の休憩所がある。
 
● 不動尻から唐沢峠へ
不動尻から唐沢峠へ
唐沢峠・休憩所















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▶▶▶ 唐沢峠からは、所々痩せ尾根のアップダウンが続くルートを足元に注意しながら登って行く。やがて、なだらかな尾根道へと変わると、展望の良い開けた草原状の広場へと出る。所々に木製ベンチもあり、風の穏やかな新緑の頃は、ヤマザクラやヤマツツジが疲れを癒してくれる。

● 馬の背尾根から
馬の背尾根
広場















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▶▶▶▶ 草原状の広場から、木製の階段状の急斜面を登って行くと、「見晴台」方面からの登山道(雷ノ峰尾根ルート)に合流(不動尻・分岐点)、ここから山頂まではもう少し、「大山の肩」の小鞍部を過ぎ、山頂の電波塔が大きく見えてきたところで、最後の急斜面を登って行くと、頂上直下の展望の良い広場に到着する。
(広場の電波塔側に山頂トイレが設置されている。ただし冬期には使用できないこともあるので注意が必要。また、ここからは三浦半島から上る初日の出を見ることが出来る。)

● 不動尻・分岐
雷ノ峰尾根への登り
不動尻・分岐















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▶▶▶▶▶ 「雷ノ峰尾根」側広場から更に一段登った所に、山頂広場がある。
大山阿夫利神社・上社、奥の院があり、週末には大勢の登山者でにぎわう。

● 大山山頂
大山山頂
大山山頂
















4.大山山頂から日向薬師へ

▶ 山頂からは、再び「雷ノ峰尾根」ルートを「見晴台」方面へと下って行く。(ただし、体調や天候が思わしくない場合は、無理をせず山頂から「表参道」ルートで「阿夫利神社・下社」へ下山し、大山ケーブルカーで下る方が早い)

● 大山山頂
山頂・奥の院
「見晴台」側・山頂直下広場








「見晴台」方面・道標















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▶▶ 「雷ノ峰尾根」が終る所に「見晴台」があり、「日向薬師」方面と「阿夫利神社・下社」方面の分岐ともなっていて、木製のテーブルとベンチがあり、週末には小休止する登山者で賑わう。

 ここからは、尾根道を直進し、「日向薬師」方面へと下る。(ただし、体調や天候が思わしくない場合は、無理をせず右の「二重滝(二重社)」経由で「阿夫利神社・下社」へ下山し、大山ケーブルカーで下る方が「日向薬師」方面に下るより早い)
 
● 見晴台
見晴台
見晴台・道標
















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▶▶▶ 緩やかな明るい尾根道が、杉林の樹林帯の中の道へと変わる所に、石の地蔵尊像が建っている。江戸時代に地元の石工・勝五郎が彫ったと伝えられ、「勝五郎地蔵」と呼ばれている。(赤い前掛けも汚れてくる頃には何時の間にか、新しくものに変わっている。冬になると毛糸の頭巾と、チャンチャンコを着せてもらい、どこか嬉しそう)  

● 勝五郎地蔵
勝五郎地蔵


















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▶▶▶▶ 「勝五郎地蔵」を過ぎると、道は「九十九曲り」と呼ばれるように、杉林の急斜面をジグザグに下りてゆく。   

● 九十九曲り
九十九曲りコース・入口標識

















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▶▶▶▶▶ 「九十九曲り」の急斜面が終わった所で林道を横切り、沢沿いの斜面を下り、沢に架かる小橋を渡ったところで「日向薬師・登山道」の登山口となる林道へとでる。林道のすぐ上には、伊勢原市の「日向ふれあい学習センター」の建物がある。ここからは「日向林道」を約30分ほど下れば「日向薬師」バス停に到着。

 林道と言ってもこの辺りまでは、一般車両も通行可能なため、車には充分注意して歩こう。  

● 日向薬師・登山口
日向薬師・登山口

















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● 「日向薬師」バス停
「日向薬師」バス停