2015年7月23日木曜日

大暑(たいしょ)

百日紅・2015.07.23
「大暑(たいしょ)」は、二十四節気の一つ。 陰暦では6月の中、新暦(現行暦)では7月23日ころにあたり、暑気がもっともきびしいとされる時期。『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されている。
 また、この日から次の二十四節気である「立秋」の前日までの期間を指す言葉として使われることもある。

 「小暑(しょうしょ)」から「立秋(りっしゅう)」までの期間を「暑中(しょちゅう)」と言うが、現在では梅雨が明け、暑さも一段と増す「大暑(たいしょ)」から「立秋」までの期間に「暑中見舞い」を送るのが一般的となっている。
 また、「立秋」を過ぎると「残暑見舞い」となる。

 本日は、早朝から雨模様の天気で、連日の猛暑もやや一休みと言ったところか。それでも湿度が高いため、体感の不快指数は上昇したまま。
 ちなみに、気象用語では、その日の最高気温が25度以上を「夏日」、30度以上を「真夏日」、35度以上を「猛暑日」、さらに夜間の最低気温が25度以上を「熱帯夜」と呼ぶ。




 夕方になり散歩に出かけると、雨上がりの街路樹に百日紅(さるすべり)の花が咲き始めていた。

 梅雨を代表する花、紫陽花(あじさい)が終わりを告げると、次に百日紅(さるすべり)の花が咲き始めてくる。 樹皮が滑沢(かったく)で、猿もすべり落ちるといわれたことから「サルスベリ」と呼ばれる。

 7月上旬から9月下旬頃までと花期が長く、真夏を代表する花木のひとつで、梅雨明けとともに紅色、白色、ピンク色などの小花が群がるように咲き始める。


「 枝先へ枝先へ花 百日紅 」          (星野立子)



 俳句でも、7月下旬から八月上旬にかけての最もきびしいとされる大暑の頃の暑さを表現する言葉として、「極暑(ごくしょ)」、「酷暑(こくしょ)」、「劫暑(ごうしょ)」、「炎暑(えんしょ)」などがあり、これらの文字を見ているだけでも、暑さが伝わってくるようである。



「 夏の夜や崩れて明けし冷し物 」           (松尾芭蕉)