七沢・県立環境保全センターの睡蓮 2015.07.07 |
七十二候の初候にも「温風至(おんぷういたる): 暖い風が吹いて来るころ」とあるように、この頃から徐々に暑さが増してきて、やがて九州南部、四国、近畿地方と順に梅雨明けのニュースが聞かれてくるようになる。 ちなみに、九州南部では7月14日、関東甲信越では7月21日ごろがそれぞれ梅雨明けの平年日。
梅雨明けの合図は、梅雨末期の大雨と雷鳴で、これが通り過ぎると、入れ替わるようにぎらぎらと照りつける太陽の季節がはじまる。
駅前の食堂の暖簾(のれん)横には、かき氷の「氷」と書かれた小旗が風にゆれ、ガラス窓のメニュー棚には「冷し中華はじめました」の文字が、「お久し振りです、今年もよろしく」と言っているかのようにお目見えする。
こんな風景も昔のこと、今は一年中食べられ、そのぶん季節感もなくなってしまった。
季節の挨拶も、「小暑」から「立秋」までが「暑中」、立秋を過ぎると「残暑」でしすが、まだ梅雨も明けていないこの時期より、すでに梅雨が明け、暑さも一段と増す「大暑」の頃より「暑中見舞い」を送るのが一般的となっている。
俳句では、7月(ふみづき)は「晩夏」となり、夏も末、烈日も衰えを見せ草木の繁茂も終わりを告げる頃とされているが、新暦では暑さはこれからが本番。
あと10日前後もすれば梅雨も明け、夏も本番、日本各地で夏祭りや花火大会が開催され、日本中が一番活気付く季節となる。
「 雨意迫り来ぬ睡蓮の池暗く 」 (高浜虚子)
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