2015年5月7日木曜日

緑茶やコーヒーで死亡リスク軽減か?


(2015/05/07)

● 緑茶やコーヒーよく飲む人、死亡危険性1〜4割低い!


 国立がん研究センターと東京大の研究チームによると、緑茶やコーヒーを毎日よく飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて心臓や脳血管の病気で死亡する危険性が1〜4割程度低かったとのこと。 緑茶やコーヒーに含まれるカテキンやカフェインなどの成分が、血圧調整などに効果的に影響している可能性があるという。

 日本人の成人約9万人の平均19年間の追跡調査で、緑茶やコーヒーを毎日よく飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて心臓や脳血管の病気で死亡する危険性が1〜4割程度低かったとの研究結果を発表した。

 対象は10都府県に住む40〜69歳の男女計約9万人。1990年以降の調査期間中に1万2874人が死亡し、死因と生活習慣との関連を調べた。

 その結果、緑茶を「1日5杯以上飲む」と答えた男性が期間中に亡くなる危険性は、1日1杯未満の男性より13%下がった。
 死因別では、▽心疾患で13%、▽脳血管疾患で24%、▽呼吸器疾患で45%−−低くなったという。 また、女性も心疾患で37%、脳血管疾患と呼吸器疾患で各13%下がり、全体の死亡リスクは17%低かったという。

 コーヒーを「1日3〜4杯飲む」と答えた人の死亡の危険性も、ほとんど飲まない人より24%低くなった。 死因別では、▽心疾患で36%、▽脳血管疾患で43%、▽呼吸器疾患で40%−−低かった。

 死亡リスク軽減の要因は、まだ分かっていないが、緑茶に含まれるカテキンやコーヒーに含まれるクロロゲン酸には血圧調整の効果、カフェインには血管保護や気管支拡張などの効果があると言われていることから、今回の結果に何らかの影響を及ぼしているのではないかと見られている。