2014年1月26日日曜日

健康茶に国民生活センターが注意喚起!


(2014/01/25)

● 効果あり過ぎ、下剤並み成分量?


 国民生活センターは今月23日、便秘やダイエットに効くとされる健康茶の中に、医薬品の下剤並みの作用がある成分が含まれているものがあるとして、飲み過ぎへの注意を呼び掛けた。

 「おなかがスッキリする」や便秘やダイエットに効果があるとの宣伝・広告などで、いわゆる健康茶と呼ばれて市販されている製品のなかに、「キャンドルブッシュ」というマメ科の植物を原材料として使用しているものがあり、この植物の茎や花に含まれる「センノシド」という成分が、医薬品の下剤並みの作用を起こす。

 現在、薬事法上の医薬品ではなく、健康茶に使うことは可能であるが、国民生活センターがキャンドルブッシュ入りのティーバッグ15銘柄について、商品の説明通りに茶を抽出して成分を調べた結果、カップ1杯(150〜250ミリリットル)で2〜10ミリグラムのセンノシドを検出。 医薬品の下剤の最低服用量1回分に含まれるセンノシドの量も調べたところ12ミリグラムあり、ティーバッグの銘柄によっては、下剤に匹敵する量のセンノシドが含まれていることが分かったという。
 
 2008年4月から2013年末までに、これらの健康茶を飲用した結果、下痢や腹痛を起こしたとして全国の消費生活センターに報告のあった事例は、21件あったという。

 健康茶の成分表には、別名の「ゴールデンキャンドル」、「ハネセンナ」、学名の「カッシア・アラタ」と表示されていることもあり、飲用する際には注意が必要だという。