厚木市小野地区 2013.12.10 |
銀杏(いちょう)は、他の木にくらべて黄葉(こうよう)も、落葉(らくよう)もおそい。
晩秋の最期を飾るかのように、黄色い葉が落ちて、厚く吹きたまっているのをよく見かける。
その場所だけが、まるでスポットライトに照らされたかのように、鮮やかに輝いて見える。
「銀杏」と書いて「イチョウ」または、「ギンナン」と読みますが、イチョウと読めばその木を指し、ギンナンと読めばその実を指します。
ギンナンには、ビタミンBやC、アミノ酸に加え、良質なたんぱく質が含まれており、滋養強壮のほか、咳止めなど肺や気管支の働きを高める効果があるといわれています。
ただし、食べ過ぎると中毒症状を起すこともあり、特に幼児や子どもの摂取には注意が必要だとか!
イチョウの木には、雄株の木と雌株の木があり、その実であるギンナンは雌株のみに生るが、実が結実するためには雄株に咲く、雄花の花粉による受粉が必要である。
実は熟してくると、果肉から独特の臭気を放つため、街路樹などの選定には果実のならない雄株の木のみを選んで植樹されることもあるとか。
また、イチョウの木や葉には多くの水分を含み、火に強い性質があるとも言われ、江戸時代には防火林として全国の神社やお寺の境内に植えられたことから、「御神木(ごしんぼく)」としても大切に保存されていることも多く、古木(大木)のなかには、気根(きこん)と呼ばれる円錐状の突起が、枝から垂れ下がっていることもある。
その形が似ていることから「乳」とも呼ばれ、「乳イチョウ」と呼ばれることもある。
” 日ざし来て ちり怺(こら)へたる 銀杏かな ” (金尾梅の門)
” いてふちりしける日なたが行手にあり ” (篠原 梵)
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