2013年11月7日木曜日

今朝の冬(立冬)

今日は、二十四節気の一つ「立冬(りっとう)」、ということは昨日が秋と冬を分かつ「節分」ということになります。

朝から降っていた雨も午後には止み、気温も少し上昇、暦の上では、今日から「冬」の始まりで、「木枯らし(こがらし)」が吹き始め、いよいよ冬の気配が現われてくる頃でもあります。

「秋晴れ」も「立冬」を過ぎれば「冬晴れ」、あるいは「小春日和(こはるびより)」と言われるようになります。 俳句では、「今朝の冬」といえば「立冬の日の朝」を言うらしい。

また、関東南部の里山でも、紅葉が始まり、晩秋の気配が深まりつつある頃であり、いくぶん日中の日差しも弱まり、日暮れが早くなって、朝夕は手足の寒さをおぼえる頃でもあります。







ところで、「節分(せつぶん)」という言葉、現代では2月の「立春(りっしゅん)」の前日、「鬼は外、福は内」の豆まきなどの年中行事として定着していますが、本来は季節を分けるという意味の言葉で、「立春(りっしゅん)、春の始まり」、「立夏(りっか):夏の始まり」、「立秋(りっしゅう):秋の始まり」、「立冬(りっとう):冬の始まり」の前日をすべて節分と言っていた。

ちなみに、2月の節分が特に年中行事として継承されてきた背景として 古くは「立春」を年の改まる日、「立春正月(新年)」とする風習があり、その前日である「節分」の夜を「大歳(おおとし)」、「歳の夜」などと言い、邪気・厄払い、年迎えなどの儀式が行われていたことから、現在の「追儺式」、「豆打ち:豆まき」などの行事として受け継がれてきたものと考えられている。

地方によっては、2月の節分に「年越の行事」と推定されるような風習や行事が、現在でも継承されているところもある。





” 冬来れば母の手織の紺深し ”        (細見綾子)

” 音たてて立冬の道掃かれけり ”       (岸田稚魚)