2013年11月4日月曜日

秋が旬の野菜/くだもの


● 春菊(しゅんぎく)

 秋も深まり、街に木枯らしが吹き始めるようになると、そろそろ鍋料理がおいしい季節となりますが、その鍋料理に彩りを添え、体にも良いのが秋から冬にかけて旬となる「春菊」です。

 春に花が咲くことから名付けられ、関西や東海地方では「菊菜(きくな)」とも呼ばれます。ホウレン草や小松菜と並んで代表的な緑黄色野菜で、ベータカロチン(ビタミンA)、ビタミンB、Cなどが多く含まれていますが、そのビタミンAやCは、風邪や肌荒れ、ガンを予防してくれます。

 春菊200グラムで1日に必要なビタミンAが摂取でき、他の緑黄色野菜と比べて、鉄・カルシウム・カリウムなどのミネラルが多いのも特徴、さらに食物繊維も多く、便秘に効果を発揮します。

 その独特の香りは、胃腸の働きを促進したり、痰(たん)や咳(せき)を鎮めたりする効果があり、中国では、肝機能を増強し、腸内の老廃物質を排出する漢方薬としても使われています。

 ちなみに、春菊は入浴剤にすることもでき、菊や葉を陰干しして、ネットや布袋に入れてお風呂に浮かべますと、体をあたため、肩こり、神経痛に効果を発揮するそうです。