2013年10月23日水曜日

穭田(ひつぢだ)吹きぬけて

今日の大山 2013.10.23
今日は、二十四節気の「霜降(そうこう)」、陰暦九月の中(ちゅう)、陽暦(現行暦)では10月23・24日ごろ。

秋も一段と深まり、朝露が冷気で霜となるころの意で、暦の上では晩秋、関東の山々でも紅葉がすすみ、平野部でも木々が色づき始めるころでもある。

晩秋だというのに、今週末には再び台風が、関東沿岸に接近する予報が出されている。
今日は、朝からドンヨリとした曇り空、今にも降りだしそうで、日課のウォーキングも一休み。
霜の降りるのにはまだ少し早いが、朝晩は確実に風の冷たさを感じる。

稲田はすっかり刈りとられ、その株から新たに葉が伸びてくる。 まるで田植えの後のような風景である。



穭田(ひつぢだ)
稲を刈りとったあとの田を、刈田(かりた)というが、切りとられた株からまた新しい茎が出るのを「ひつじ」と言い、その萌え出た田を、穭田(ひつぢだ)、稲孫田(ひつぢだ)とも言うらしい。

そのまま放置していると、茎が伸びやがて花をつける事もある。

脱穀された稲藁は、田んぼでしばらく乾燥させ、再利用される。
ただ、手間がかかり作業が大変なので、最近はこういった風景も、少なくなってきた。





” 穭田 吹きぬけて田の神さん ”          (裟来)


” 水澄みて 虫もをらざる 刈田かな ”        (高浜 虚子)