2012年11月16日金曜日

銀杏と書いて?

秋も深まり、立冬を過ぎた先週あたりから、朝晩も一段と寒さを感じるようになってきました。最低気温も一桁台になってきて、緑一色だった大山山麓の木々も紅葉が始まって、色鮮やかになってきました。 最低気温が10度を下回ってくると紅葉が加速するといわれています。

 大山も山頂付近の紅葉が、今は山腹にある「大山阿夫利神社・下社」、「大山寺」辺りまで下りてきています。 週末には大勢の観光客・登山者で賑わっていて、今月の23日からは恒例の「大山寺紅葉ライトアップ」も始まるようです。

 ところで、「銀杏」と書いて、「イチョウ」、或いは「ギンナン」と読みますが、イチョウと読めばその木全体を指しますが、ギンナンと読むとその実をさします。

 ギンナンには、ビタミンCやD、カロチンに加え、良質なたんぱく質が含まれていて、滋養強壮のほか、肺や気管支の働きを高める効果があるそうです。国内で出回っているギンナンのほとんどが国産で、特に愛知県の祖父江町は国内の3割以上を生産していて、主に料亭など業務用高級食材として取引されています。

 ただし、美味しいからと言って食べ過ぎると、痙攣などの中毒を発症する場合があるので、食べ過ぎなどには注意が必要です。 とくに幼児など小さな子供は、中毒を起しやすいと言われているの特に注意が必要です。


銀杏(イチョウ)の実
イチョウの木の植えてある公園や神社の境内などで、早朝の散歩中にギンナン拾いをしているお年寄りを見かけることもありますが、食べられるのは外側の種皮を取り除いた殻の中の黄緑色をした胚乳(はいにゅう)の部分です。

銀杏(イチョウ)の実
落ちている銀杏の実を拾い集めると、臭いにおいの果肉の部分を取り除く。 素手で触れて汁が付くとかぶれることもあるので注意が必要です。 ゴム手袋か、軍手などで作業するとよいでしょう。

 果肉を取り除いたものを天日で乾燥させ保存、食べるときには胡桃(くるみ)のように硬い殻を割って、中の胚乳(はいにゅう)の部分を取り出します。

 公園で子供を遊ばせている若いお母さん達のなかには、食べられるものだと知らない人もいましたが、スーパーに行けば何でもそろっている時代に育った人には、食材はスーパーで買ってくるものと思っていても無理ないでしょうか。

 「茶碗むし」や「おでん」などの鍋物に、また「小鉢の煮物」のうえにちょこっと乗っているだけで、ありふれた食材なのに何故か高級感が増して見えるのがいいですね。

電子レンジやフライパンで軽く加熱しただけでも、お酒のつまみや、子供のおやつになり、手軽に秋を楽しむことができる、この時期ならではの食材ではないだろうか。

 ただし、殻のままフライパン、鍋、電子レンジなどで加熱すると、殻が爆発する危険がありますので注意してください。(インターネットで検索すると加熱、調理の方法などが紹介されているので参考にして下さい。)