2012年4月24日火曜日

鯉の群れ泳ぐ五月空

 昨日の雨も上がり、天気の回復とともに朝から気温が上昇し、関東各地で夏日(25℃以上)を記録、少し早足で歩くと汗ばんでくる。

 今朝の暖かさに誘われて、久しぶりに玉川沿いから、県立七沢森林公園、上古沢緑地(あつぎつつじの丘公園)を歩いてみた。


 七沢公園では、石楠花(シャクナゲ)が見ごろとなり、平日にもかかわらずバーべキューを楽しんでいるグループも見かけました。



















 つつじの丘公園のつつじは、大半がまだつぼみの状態だが、場所によってはつぼみが膨らんできて、もう少しで咲き始める種類の木も見られた。 暖かさが続くと予報されている来週あたりから、いっせいに咲き始めるのでないだろうか。















 帰りがけに若宮公園を覘いてみると、大量の鯉が空を気持ちよさそうに泳いでいた。子供の日に向け恒例となった鯉のぼりの谷渡り。寒い日が続いた今年の春も、ようやく桜の季節から端午の節句へと、歩みを速めてきたように感じられる。






















 ところで、ゴールデンウイークの時期になると、テレビのニュースや情報番組などで「今日は五月晴れのよい天気となりましたね・・・・・・・・・・」などと使われる、「五月晴れ」という言葉。

 もともとは「梅雨の晴れ間、梅雨の合間の晴天をさす言葉で、五月の快晴のときに使うのは誤りだ」と学校で教わったはずであったが、辞書をみると、「5月のすがすがしい晴天。 陰暦5月(今の6月)の、梅雨の合間の晴天のこと」と両方が記載されている。

 俳句の歳時記には、今でも「新暦の五月の快晴を五月晴れと言うのは、誤用である」と明記されていて、本来は夏の季語とされているが、最近では五月の晴天の意味で使われている句も見られるようになった。
ちなみに五月雨(さみだれ)は、梅雨(つゆ)を指す言葉として現在でも本来の意味で使われているようだ。

有名な句に

     「 五月雨を、あつめてはやし、最上川 」 (芭蕉)

     「 五月雨や、大河をまえに、家二軒 」 (蕪村)

現在では、本来の意味とは違った使われ方をしている言葉が、この他にもたくさんあるのだろう。





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